介護施設での居室巡回の大切さとは?いつ何のためにするの?
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介護施設での仕事って色々とありますが、今回は「巡回」にフォーカスして書いていきたいと思います。

「巡回」ですからね、オマワリさんや警備員さん、アンパンマンまでがしている、あのグルグルとパトロールするやつですよね。

巡回ってどの仕事でも大切ですが、介護業界においては、おろそかにしていると、人の命に関わる頻度が高く、超重要な仕事になってきます。

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急変して死んでいる可能性がある

死んでいないか確認する??

言わずもがなですが、これが一番重要です。

ろくに巡回せずにオムツ交換や離床に行ったら、既に利用者さんが亡くなっていて死後硬直まで始まっていたなんてなったらシャレになりませんからね。

 

利用者さんはほとんどの方が高齢で何かしらの疾病を持たれています。

つまり、「いつ急変してもおかしくない」という可能性が高いわけです。

 

介護士は、利用者さんの異変を早期に発見し、医療へ繋ぐ役割があります。

だから、介護士は「巡回」=「利用者さんの状態観察」を決して見くびってはいけません。

 

介護士の仕事の中で一番大切な仕事と言っても良いと思います。

異変を早期に感じ取るために

異変を早期に感じ取る為には、巡回の回数はもちろんですが、一回の巡回でピンポイントで異変を見抜かないといけません。

 

・呼吸をしているかいないか?

・夜間は顔色はわかりにくいので、表情に異変はないか?

・体の変な弛緩はないか?

 

などはすぐに読み取れます。寝方にもそれぞれ癖がありますからね。しばらくやっていると、異変がある際は、寝方もいつもと違う事に気づきます。

 

利用者さんが夜中にトイレに起きて、「なんか片方の手の力がいつもより入っていないな~。」などと感じて看護師に相談し、その後病院に行ったら「脳梗塞」だったというケースもよくあります。

 

寝ておられる時は、起きている昼間よりも発見が難しいので、なおさら巡回が大事になります。

 

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ベッドから転落して頭から流血している可能性がある

寝たきりの人がベッドから落ちる?

寝たきりの人がベッドから落ちるわけないでしょう?と思われるかもしれませんが、落ちる人はいます。

 

マヒの関係で体が拘縮し、その力で体が段々とズレていき・・・なんて事もあるのです。信じられない人にはビデオカメラでも仕込んで見てほしいくらいです。

 

だから巡回時に体の位置を直してあげたり、寝返りの介助をして、安眠を助ける姿勢にしてあげたりする事が必要になってきます。

 

こ、こんな落ち方するか!?

立つことも歩くことも不可能が人が、ベッドから落ちる事がよくあります。上半身は動きますからね。高齢者と思っても、舐めないほうがいいです。特におじぃちゃんなどは若者に負けないほど力が強いです。

 

腕力で、ベッドの柵の上を通り越してベッド下へ落ちる場合もあります。

ベッド下にクッションでも敷いてない限り、間違いなく流血事件ですね。

 

また、ベッドからの転落も骨折に繋がるので重大な事故につながるのですが、ベッド横に足から、お尻から落ちる場合は、まだ想定できるのです。しかし、たまに何故か頭から落ちている人もいます。(自分で動いて、頭と足側がベッド上で反対になっているのですね)

 

まぁほんと、ビックリしますよ(;^ω^)

 

施設外へ出ていっている可能性がある

夜中に出ていかれたら・・・

巡回をこまめに行い、利用者さんの所在を確認することも目的の一つです。

どこの施設もオートロックなどの設備を導入している事が多いですが、たまに古い施設などではまだ導入されていないような所も見受けられます。

 

認知症の利用者さんが例えば夜中にトイレに行かれたり、寝ずに徘徊されたりしている際、ドアや窓から出ようと何度も試みる場合が多いのです。

 

これでもし、鍵が開いていて、また、夜中であった場合などは最悪です。想像しただけで血の気が引きます。

 

交通事故の可能性

過去にも在宅で認知症の老人が徘徊し、家から出ていって、電車に跳ねられ死亡という事件がありましたね。

 

それだけでも痛ましい事件ですが、その後も鉄道会社と遺族とで訴訟問題になるなど、後々の大きな問題にも発展していく可能性も大きいのですね。

 

日本は、まだまだ認知症に厳しく、認知症者が住みやすい社会ではないですから、ましてや、介護職員が増えない現状を見ると、数年先が本当に恐ろしいですよね。

 

数年先には、そこかしこで認知症に関する交通事故が発生しているのではないかと思われます。

 

身元がわからない

認知症者が施設や在宅から出ていってしまって、交通事故に合うなどは最悪なケースですが、身元がわからない点も大きな問題です。

 

認知症があるのですから、現在いる場所も自分がどこから来たのかもわからない場合があるわけです。人によっては、家族の名前も自分の名前もわからない人もおられます。でも歩く力はあるみたいな。一番介護者を悩ませるパターンですよね。

 

こういった理由から、巡回は本当に大切な仕事であるとご理解いただけるかと思います。

さいごに

介護施設で働いていると、結構巡回をおろそかにしている人もいる事があります。

でも、この記事に書いてきたように、巡回をおろそかにしていると、最悪のケースが待っています。

利用者さんを守ることがもちろん前提ではあるのですが、下手すりゃ訴訟問題にも発展しますからね、自分の身を守るためにしっかりと巡回しましょう。

 

 

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