尿路感染症を予防する高齢者ケアの3つのコツ|介護初心者にも最低限必要なスキル!
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「この前うちの母が尿路感染症になったんですが、予防って出来るんですか?」

「予防するコツがあるようじゃよ。」

尿路感染症を予防する高齢者のケアなんて、私は介護業界に入った頃はまったく聞いたことがありませんでした。

しかし、この尿路感染症って要介護の高齢者に結構多いのですよね。

これからの介護時代、親や家族の介護をする可能性の高い私たちは、誰しもが予防法を知っておかないといけません。

この記事では、尿路感染症を予防する高齢者ケアの3つのコツについて、私が介護現場で見聞きして学んだことを書いていきます。

「風邪の症状もないのに、母がよく熱を出すんです。」

と悩む介護者さんや利用者さんが入院してしまうのを防ぎたい介護士さんは、是非参考にしてくださいネ。

この記事で得られる情報

尿路感染症を予防する高齢者ケアの3つのコツ

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尿路感染症を予防する高齢者ケアの3つのコツとは?

尿路感染症を予防する高齢者ケアの3つのコツは簡潔に書くと以下のようになります。

❶陰部を清潔にする

❷陰部は前から後ろへ拭く

❸水分不足にならないようにする

これからこの3つのコツについて詳しく解説していきます。

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尿路感染症を予防する高齢者ケアの3つのコツ|陰部を清潔にする

尿路感染症を予防するには原因から予防法を知る

尿路感染症は、尿道から細菌やウイルスが侵入することにより、尿路のどこかで炎症が起きて、さまざまな症状を引き起こすと言われています。

つまり、尿道から細菌やウイルスが侵入することを防ぐことが、最大の予防になるわけです。

尿路感染症を予防するための高齢者のオムツケア

オムツをしている人は、否応なしに陰部が尿や便で常に汚染されており不衛生であるわけです。

つまり、

「尿道から細菌がウイルスがいつ侵入してもおかしくない」

状態が常につくられているわけです。

そのことを頭に入れながらオムツ交換を行うことが大切です。

尿路感染症を予防するための高齢者のトイレケア

尿路感染症の症状の記事で書いていますが、尿路感染症が疑われると、

「最近おしっこの回数が増えたな。」

という方もおられます。

だから、トイレでの介助が必要な場合は、介護する人は

「またトイレ?さっきも行きましたよ?」

となってしまいます。

しかし、おしっこすることにより、細菌なども洗い流されるわけなので、おしっこは我慢してはいけないんですね。

介護士泣かせな病気でもありますね(;^ω^)

尿路感染症を予防する高齢者ケアの3つのコツ|陰部は前から後ろへ拭く

尿路感染症を予防するための抑えるべき主な原因は?

尿路感染症の原因の記事で書いていますが、大便内に含まれている大腸菌が、尿路感染の主な原因だと言われています。

しかし、現場で働く介護士さんに聞いてみると、大腸菌が主な原因になっている事を知っている人はあまりいないのが実感です。

尿路感染症の予防|陰部を前から後ろへ拭く理由は?

この大便内に含まれる大腸菌が尿道から入って感染を起こすとなると、

「大便を尿道の方へ行かせてはいけない!」

と思うのは当然ですよね。

だから、

「陰部を拭く時は前から後ろへ!」

はすんなりと腑に落ちますよね。

尿路感染症予防の排泄ケアあるある

「そうか、大便が陰部の前の方へ回らないようにすればいいんだな!」

と頭では簡単に理解できます。

しかし、現実はそううまくはいきません。

寝たきりでオムツをしているような高齢者は、排便もうまく出来ない人が多いわけです。

となると、下剤を用いての排便となるわけです。自然に出ないから強いお薬を使用される場合もあります。

そんな時は陰部の前の方にまで下痢便が回ってきており、

「べ、便の海・・・」

のような状態もよく見られるわけです。

これを見た瞬間は「ふ・く・ざ・つ」ですね(;^ω^)

尿路感染症を予防する高齢者ケアの3つのコツ|水分不足にならないようにする

尿路感染症の予防と水分をとる理由の関係性は?

尿路感染症は尿道から細菌やウイルスが侵入して引き起こされるわけですから、治すにはそれらのバイキンたちを体内から排出しないといけないわけですね。

人間には、おしっこを排出することにより体内のバイキンを排出する「自浄作用」というものが備わっています。

つまり、水分を多くとることにより、おしっこを排出する回数や量も増やす。そして、バイキンを体外へ排出するという事ですね。

尿路感染症の予防で水分摂取を増やす際の注意点?

「そうか、それなら水分を多くとればいいんだ!」

と思うのですが、高齢者には、

「この人は水分をとり過ぎてはいけません。」

といった水分の摂取制限がある人が結構多くいます。

心臓の問題に直結する場合が多いので、ここはしっかりとおさえておく必要があります。

尿路感染症を予防する高齢者ケアの3つのコツ|ワンランク上の介護士が目指すケア

尿路感染症を予防する高齢者ケアのコツ|介護士が考えるコト

ここは介護施設などで働く介護士さん向けの内容になります。

尿路感染症の予防について書いてきましたが、要は、

「尿道が大腸菌にさらされるコトを防ぐ」

ことが予防の一番の近道のようにも思われますよね。

「尿取りパットなどの細工で便が尿道に触れるコトを防げないか?」

「排便の間隔をつかみトイレでの排便の可能性はさぐれないか?」

「下剤を使う排便コントロールをするなら、その後にトイレ誘導する人と時間を確保できないか?」

のような事を合理的に考えることが大切になってきます。

尿路感染症を予防する高齢者ケアのコツ|チームケアの注意点

介護は想像以上に大変な仕事です。チームケアですので、自分だけ出来ても仕方ありません。

1人が出来ても結果は出ないのです。

最小公倍数を求めるような、誰でもが出来る方法を合理的に考えるスキルが問われてきます。

また、安易に下剤を投与して体中が便まみれになるような事は、衛生上でも人道的にも避けたいですよね。

だからこそ、排便コントロールについて医療職との折衝も大切ですよね。

尿路感染症を予防する高齢者ケアの3つのコツ|まとめ

尿路感染症を予防する高齢者ケアの3つのコツとして解説してきました。

✅陰部を清潔にする

✅陰部は前から後ろへ拭く

✅水分不足にならないようにする

ふつう、介護や医療に関わっていないと、尿路感染症なんて知りませんよね?聞いたこともないですよね?

だからこそ、やっかいなのです。

家で親を介護していて、

「なんか、お父さん熱が出てるぞ。風邪かなぁ?病院連れていかなきゃ・・・。」

程度に思うのが普通ですよね。

しかし、尿路感染症の疑いが結構多かったりします。

そして、陰部の清潔をケアするだけで防げる場合が多いです。

要介護の高齢者ご本人はもちろん、介護者を助けるためにも知っておきましょうね。

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