【人手不足】介護業界の経営者や管理職がもっと話し合うべきこと
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人手不足の言葉も聞き飽きるほどの介護業界ですが、皆さんがお勤めの施設ではどういった対策をされているでしょうか。

 

職員が辞めない人気のある施設もあるでしょうし、常に自転車操業のような施設もあるでしょう。そういった施設の違いはどこから生まれているのでしょうね。

 

今日はそんな人手不足問題に対して、介護業界の経営者や管理職がもっと話し合うべきことについて書いていきます。

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人手不足に関するリスクマネジメントについて話し合っているか?

施設を潰すほどの人手不足問題の危機感の度合いは?

鹿児島での有料老人ホームでの事件は知っておられるでしょうか?まだ新しい事件なので、聞いたことがある方は知っておられる事でしょう。

 

この事件は間接的な理由ではあるものの、人手不足が一因となり、利用者40名ほどの施設を施設長が夜勤を一人でこなすような状態になり、1ヵ月で6名の利用者が亡くなるといった悲惨な事件でした。

 

私はただの雇われの身でしたが、この事件を見て、今のリアルな人手不足の現場を考えると、身の毛もよだつ思いでした。

 

この事件を受けて、あなたの施設では、人手不足に関する何かしらのリスクマネジメントがなされましたでしょうか?

人手不足に対するリスクヘッジはしているか?

リスクヘッジとは、リスクを分散させるという事です。

職員が〇〇名まで減ったらこうする。

職員が減らないようにああする。

といった、人手不足を想定して、何かしらの対策はなされているでしょうか。

 

鹿児島の有料老人ホームの事件を聞いても、「去りたい人は去れ!」のような態度でいるような施設はないでしょうか?本当に危険ですからね。

 

人手不足に対するリスクテイクはしているか?

リスクテイクとは、リスクに立ち向かうという事です。

私の過去に勤めた施設での話ですが、社員との距離を縮めたがらない経営者さんがいました。目の前で社員が虐待?に近い言動をしていても注意しないのです。後から別の管理職や社員に伝え注意させます。理由はよくわかりませんが、

 

「経営者の自分が直接言うのは良くない」

 

という思い込みをされているのです。

 

こういう経営者さんがいる施設は間違いなく、社員の心は離れていきますからね。別に裏で社員を褒めているとかならまだいいですが、こういった経営者さんに限って、裏では尚さら社員のことを悪く言っています。

 

普通の人間関係レベルで考えるとわかると思いますが、

悪評は間接的に伝わると最悪!

好評は間接的に伝わると最高!

です。

 

この時の経営者さんは、見事にこの真逆をやってのけたのです。

 

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介護現場の人間を交えて話し合っているか?

 

人事考課制度に介護現場のリーダーを交えているか?

よくありがちなのが、介現場で働くスタッフの評価を、全く現場を知らない上層部の人間たちが評価するというもの。

これはっきりいって、退職者を増やす元です。

私が管理職時代、人事考課の会議に出席していましたが、その構成メンバーにはやはり、「なぜ、おまえがいる!?」という人物がいます。スタッフの仕事ぶりを一切見ていない事務方の人間が評価している様は、本当に時間と人件費の無駄です。

 

退職者を防ぐには現場のリアルな声が重要

経営陣や事務方の人間だけで話し合っていても、机上の空論でしかありません。会議がスムーズに進行し楽ができますが、結局無駄な会議であり、余計に時間を無駄にする事になります。

不平不満の嵐や衝突から逃げるのでなく、面と向かってリアルな声を聴くことが、最短ルートで解決できる手段だと思います。

 

経営者と社員の距離は近いか?

経営者の権威とは?

経営者は社員とナーナーになってはいけません。これは当然です。

経営者の権威がなくなっては、その会社は終わりです。

 

ですが、権威はあるものの、社員と心の距離が遠すぎても会社は終わります。

(一人で運営できる会社は別ですよ。人手がいないと運営出来ない場合の話です)

 

この距離を縮めたがらない経営者さんも多くいれば、距離は縮めたいが、自分からは絶対に動かない経営者さんも多いです。

 

自ら動くと権威が損なわれるとでも思われているのかもしれませんが、全くの逆ですからね。ただ面倒くさいだけだと論外ですけど。

 

また、経営規模によっても変わってきます。グループ企業ともなれば、経営者の顔は見えませんからね。

でも、介護施設などはせいぜい規模がしれています。だいたいの社員さんが毎日のように経営者と顔を合わす施設が多いでしょう。

 

経営者の権威を保ちつつ、距離を縮める

人手不足につながる要因を断つ初歩の対策ですが、

経営者の権威を保ちつつ、社員との距離を縮めることがとても重要になります。

でも、決して難しい事ではなく、直接声を掛けるだけです。

お金もいっさいいりません。

 

そしてこの業界は、

 

「一に声掛け!」

「二に声掛け!」

「三も四も声掛け!」

 

の介護業界です。

 

そんな業界の施設のトップの方ですから、きっと、声掛けって得意なはずなんですよね?

 

経営者から直接声を掛けられると、それが注意であろうが、指示であろうが、褒め言葉であろうが、社員は背筋が伸びます。だからこそ、どんどん声をかけてあげてください!

 

無関心が一番の罪です。

 

全国の施設の経営者さん、人手不足解消の為にも是非お願いします!

 

→関連記事:【プロ介護シリーズ】ナンパでもセールスでも声掛けは介護士に学べ!?

 

さいごに

全国の介護施設の経営者さんに向けて、偉そうな事を言ってきましたが、本当にお互いに、鹿児島の老人ホームのような事件は二度と繰り返さないようにしましょう。

 

きっと、あの施設を一斉に退職された社員さんたちも、後味の悪い思いをされているはずです。

 

でも社員には責任はないのです。なぜなら合法的に退職していますから。退職した後の問題ですから。全てが経営者に責任が回ってくるのです。でも社員も責任は感じてしまいます。

 

誰も得をしない、LOSE―LOSEの関係になってしまいます。

 

だから、今後こんな思いをする施設や社員が出ないように、しっかり話し合っていきましょう!

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