
就職してしばらく働き続けていると、多くの人が次のような悩みを持ちます。
転職を何回も重ねている人は、こう思う人は一度や二度ではないと思います。
でも簡単に『退職』という手段を普通は選べないですよね。
収入も減るし、また手続き大変だし、出来るなら今の職場が働きやすくなる方がいいですよね。
この記事では、そんな時にとるべき思考や行動について書いていきます。
目次
対『仲間・同僚』というカテゴリー
①同じ問題意識を持った仲間がいるか?
まずは、あなた自身が抱いている問題意識を共有できる人が他にもいるかどうかを考えてみることが大切です。
収入のこと、人間関係のこと、気に入らない上司のこと、仕事量のこと、悩みは色々とあると思います。
なぜ、まず同じ問題意識を持った仲間がいるかどうか知ることが大切かというと、この『仲間・同僚』の意識が同じ人が数多くいればいるほど、その問題は解決しやすいからです。
②仲間・同僚と話し合える場はあるか?
そして、その問題意識について、話し合える場はあるのか?という事が次に重要になります。
うわべだけで不満を言っていたり誰かの文句を言っていたりする人は多いものです。
本当に解決したいのであれば、行動すべきなのですが、実際は「文句は言いたいが、何かを変えようとまでは思っていない」人が多いです。
スタッフ会議などにまで発展する環境であれば、見込みはあると思います。
③右翼的発想と左翼的発想のバランスは?
同じ問題意識を持っていて、会議にまで発展するくらい、スタッフ同士が結束を強める事は素晴らしいことです。
しかし、ここで注意しておかないといけないのは、その中でも
といった別れ方もするという事です。
一般的に「保守」が「右翼的」で、「革新」が「左翼的」であると言われます。
例えて言うなら、右翼的な発想であれば、今の会社のあり方は継続しながらも、あくまで温和に少しずつ改善したいといったような発想でしょうか?
一方、左翼的な発想であれば、「今の会社のあり方はおかしい。」といって、いきなり「内部告発しよう。」といったような、少し過激な発想のことです。
問題意識は同じでも、その解決法まで同じでまとまるのは限らないのですね。
①②③のまとめ
つまり、上で見てきた①②③の全てが、あなたの思考とうまくリンクしていれば、何か物事は変わる可能性は高いです。
「仕事を辞める」という判断の前に何か行動をとられる事をおススメします。
対『上司』というカテゴリー
①直属の上司へ掛け合う
介護施設などであれば、直属の上司といえば、介護リーダーさんや、介護主任さんといったところでしょうか。
普通は、まずはこの人達に相談することになりますよね。上の項目で見た、仲間・同僚で意識の統一をしてようがなかろうが、上司に相談することはありえますよね。
ただ、この上司も、トップを含む経営陣に迎合している可能性は高いです。
もちろんトップの人も人間ですからね、ゴマをする者をかわいがる傾向は強いわけです。
②トップの人へ掛け合う
直属の上司に言ってもダメな場合、トップの人へ直接掛け合うことも重要です。
大きな企業であれば、なかなかありえませんが、普通の企業であれば、トップとの距離は近いはずです。
そして重要なのが、別に「文句を言いに行くというわけではない」という事です。
「今後の会社の運営を考えた場合に、こういった状況を看過していてはマズイ」という事を提案として持っていくわけです。
普通のトップの人であれば、会社の発展を願って提案を上げてきてくれる社員ほど心強いものはありません。
でも、ほとんどの人がここまでの発想には行かず、退職していく手段を選びます。
③仲間、同僚たちの統一した意見の大切さ
トップの人に話を持ち帰る場合、個別に行ってもまともに取り合ってもらえない場合が多いです。
ですが、先に書いたような『仲間・同僚』で話し合った結果の統一した意見であれば、簡単に無視は出来ません。
無視していると、一斉に退職される場合もありますからね。
上申書として書面で残しておくことも大切でしょう。
対『転職』というカテゴリー
①転職は「いつでも出来る」最終手段
現在の介護業界事情では、いつでもどこでも求人を賑わせているのが事実です。
だから、介護士さんは引く手あまたで完全なる売り手市場となっています。
といったような風潮もあったりします。
しかし、退職は本当に「いつでも出来る」伝家の宝刀です。最終手段としてとっておきましょう。
②働き方は自由だが
働き方はもちろん自由です。別に他人からどうこう言われる筋合いのない話です。
しかし、そんな空気感がはびこると完全に介護業界は衰退していきます。
働き手が受け身であっては、きっと今後の介護産業は発展していきません。
それが私たち現役世代の老後に跳ね返ってきます。
③どこでも同じ問題は待っている
そして、転職すると、今よりは人間関係が良好になるかもしれない、今よりは待遇がよくなるかもしれない、そんな可能性はあります。
しかし、必ず何かしらの問題には遭遇します。
そういった時に、会社組織においての問題解決方法を身に付けておかないと、きっとまた『退職』といった伝家の宝刀をすぐに持ち出して解決していまいます。
まとめ
この記事では、「仕事を辞めたい」と思った時の、会社組織における問題解決方法を、以下のカテゴリー分けの切り口で見てきました。
②上司
③退職
私は別に、「ダメな会社でも仕事を続けるべき」のようなマッチョ論者ではありません。
絶対に辞めたほうがいい会社も間違いなくあります。だから、私も退職を重ねてきました。
しかし、次々に退職していく職員を目の当たりにして、「環境を変える簡単な努力」もしないで簡単に転職する人があまりに多いので、こういった記事にしました。
どうせ退職するなら、「受け身」ではなく「積極的」に退職しましょうね。