
どの業界でも「あるある」話ってありますよね?
出来れば、自分自身がその業界に就職する前に、出来るだけ細かく正確な情報が欲しいものです。
この記事では、「介護施設あるある」の中でもよく耳にする、
について、介護士目線で書いていきます。
目次
夜勤で仮眠は取れるのか?
❶夜勤の仮眠は本当に休めるのか?
結論から言えば、介護施設での夜勤の仮眠は、
「ほぼ」と言ったのは、施設の種類によっても、仮眠時間が違ったり、利用者さんの状況によっても大きく変わってくるためです。
以下で説明していきます。
❷施設によって仮眠時間の差がある?
仮眠時間の差は、施設によって大きく異なります。
だいたい、1時間~6時間くらいの間で、仮眠時間の差があります。
グループホームなどでは、5時間から6時間とれる所もあるそうです。
特養なら2時間~3時間といった所が多いようです。
そしてもちろん労働時間によっても変わってきます。
❸拘束時間から考える仮眠時間
と聞けば、
と思うのが普通だと思います。
しかし、やはりそんな旨い話はありません。
と言う話です。
もちろん例外的にもっと職員思いの施設もあります。
私はだんぜん拘束時間が短い方を選びます(;^ω^)
夜勤で仮眠がとれない理由あるある
❶夜勤は「ナースコール」の嵐!?
ちゃんと職員のことを考えてくれる施設などは、
職員がしっかり休める為の仮眠の環境
も整えてくれていることでしょう。
しかし、スタッフルームとは言え、ナースコールが鳴り響く所とふすま一枚隔てているだけの仮眠室もあります。
当然、
とナースコールは鳴り響きます。
夜中の利用者さんの訴えって本当に多いんです。
例えば、夜中に5回くらいトイレに行く利用者さんが、5人くらいいるだけでも、職員は座って休憩することも出来ないでしょう。
❷なぜ仮眠時間に合わせて「大声」を出すっ!?
これは本当に不思議ですが、やっと仮眠時間がおとずれ、
と布団に入って目をつむった瞬間から、
と、どこかから地響きのような大きなうめき声・・・。
これ、本当に多いんです。
❸「眠る」ための体内リズム
よく言われることですが、人が心地よく眠るには、
「就寝直前にお風呂に入ってはいけない」
などと言われます。
これは、心地よく眠りにつくには、寝る前に一度体温を下げないといけないからなのですよね。
心も体も興奮している状態では当然眠れません。
しかし、介護現場での夜勤は、仮眠の直前まで走り回っている可能性があります。
オムツ交換や失禁での更衣介助、そして、連発するトイレの訴えなどのナースコール対応・・・。
などと言われるのに、介護職員が仮眠をしっかり眠れる頃には、
ということですね。
そして、さらにヒドイ介護業界あるある・・・
ここからは、良い施設と悪い施設で大きく分かれる所でしょう。
❶夜勤明けの残業ってあり!?
私が勤めてきた施設では、この過酷な夜勤をした後に、
と思っていたら、
絶句ですよね。
こういうパターンが本当によくありました。
簡単に言うと、昨日の17時から翌日の12時頃までの夜間の約19時間を、仮眠も出来ず、ひたすら動いているという状態です。
こういう施設は職員に甘えすぎです。異常です・・・。
❷夜勤明け翌日に出勤!?
そして、夜勤明けの残業と対をなす問題勤務が
「夜勤明け翌日の出勤」
です。
通常は、17時から翌日の9時頃までの夜勤なら、確実に翌日は休みです。
ろくに仮眠も出来ないで、丸2日分夜中に働いた後なんだから、当然ですよね。
でも、施設の都合で、「夜勤明け翌日が出勤」なんて事もあります。
ヒドイ時は、
「夜勤明けの残業」+「夜勤明け翌日出勤」
のコンビネーションパンチもありました。
こうなると、もう完全にアウトですね。
❸「夜勤は楽だろ!?」(゚Д゚😉!?
そして、人を人とも思っていないような幹部や経営者は、
などと言うヤカラもいます。
当然この人たちは、夜間の現状を知りません。
当然ですが、このような施設には人は集まりません。常に人手不足です。職員がかわいそうです。
さいごに
仮眠で寝ようと思っていたけど、その時に限って利用者さんが大声でうめき出して眠れなかった。
そして、眠れなかった苛立ちと動きっぱなしの疲れで、夜勤後半になるにつれ、イライラは募るばかり・・・。
夜勤が虐待の温床になってしまう要因になるのもうなずけます。
だから、夜勤をする人は、心のマネジメントと、時間のマネジメントをしっかりとしないと、夜勤が苦痛で仕方ないと思います。
私が過去に勤めていた施設でもあったことなのですが、同じ夜勤でも、
看護師さんのほうが仮眠時間が長い!?
なんて事がありました。
この時点で
「介護」という仕事を下に見ている
のがはっきりわかりますよね。
介護業界が健全に働ける場でないことははっきりしています。
「4K」は間違いないです。
虐待した者を叩くことは簡単です。
しかし、それでは
なのです。
だから、そうなる前に「虐待の芽を摘むために出来ること」に全力をあげるべきなのです。
犯人探しなどに力を入れるべきではありません。
虐待の芽を摘むには、
介護職員を本当に「人」として扱うこと
が最優先であると私は思っています。