【介護業界あるある】「誰でも出来る仕事」だとバカにされるけど本当なの?
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どの業界でも「あるある」ってありますよね?

出来れば、自分自身がその業界に就職する前に、出来るだけ細かく正確な情報が欲しいものです。

この記事では、「介護業界あるある」の中でも大きな問題である、

「介護は誰でも出来る仕事」なんてバカにして言われるの?

について、介護士目線で書いていきます。

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なぜ「誰でも出来る仕事」だとバカにされるのか?

❶「男尊女卑の我が国」日本はまだまだ男社会

介護や保育の仕事が低評価なのは、国(国会議員たち)が

国会議員
「楽な仕事!」

と見なしてきた(いる)からにほかなりません。

これは明らかに国の責任です。

イメージ戦略ミスです。

そもそも、介護は人の命を扱う仕事なのに。

国会議員
「女のする仕事だ」

などとバカにしてきたのです。

これって女性にも本当に失礼ですよね。

この時点で完全に「男尊女卑」ですよね。

「自分の価値を高めるために周囲の人間をおとしめる」

なんて、人間として最低の行動ですよね。

そりゃ、日本の男性は外国からバカにされるわけです。

❷政治家の構成は?

政治家さんって、やはりまだまだ男ばかりです。

日本に女性総理が登場するのはいつのことでしょうね?

別に立派な人なら男性でもいいのです。

しかし、これまでの系譜が物語っていますが、日本人の価値観が、完全に男性化していますよね。

❸時代の変化に価値観が追い付けない

時代は刻一刻と移り変わり、IT革命が起きてからは尚更スピード感が増しています。

しかし、日本の国は昭和の時代と変わらぬ頭で進んでいっている感じさえもします。

価値感の多様化が叫ばれていますが、時代の変化のスピードに日本人の価値観の変化のスピードが対応できていないのです。

だから、昭和のプロトタイプな頭で評価してしまうのでしょう。

 

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介護業界の実態は?本当に誰でも出来るの?

❶介護は「3K」?「4K」?

介護の仕事は3Kのみならず、4Kだとさえ言われています。

3Kというのは

・きつい
・汚い
・危険

ですが、ここに

・給料少ない

を加えて、「4K」などと言われるのが介護業界です。

こんな風に言われているだけでも、普通は入りたくない業界ですよね。

そして不思議なのが、「4K」なのに

「誰でも出来る仕事だ。」

とくるわけです。

矛盾してませんか?

意味がわかりませんよね。

❷入るのは超簡単、続けるのは超難関!?

介護業界は、慢性的に超人手不足です。

本気で猫の手も借りたいです。

だから、入職に関しては、比較的簡単です。

しかし、ほとんどの人が長く続けることが出来ないのです。

「イメージと違ってた・・・。」

となるわけです。

❸先生の仕事に似ている?しかし・・・

介護の仕事を理解するには、学校の先生の仕事をイメージしてもらうのがいかもしれません。

学校の先生って、別に子供たちの学力を上げられなくても文句は言われません。

カリキュラムどおりに、ただ日々の仕事をしていれば問題ないのです。

ただ、情熱を持つ人は、プラスαがしたくなるでしょう

しかし、

「おいおい余計なマネをするな。」

と叩く人もきっといるでしょう。

そして、学級崩壊やモンスターペアレントというものに頭を悩まされて辞めていく先生もいるほどです。

 

介護業界で見てみましょう。

介護業界は、要介護者の最低限の生活を維持すれば、とりあえずは問題ないのです。

しかし、最低限の生活なんてホントにヒドイものです

そこを少しでも改善しようとして真面目は人は頑張ります。

もちろん逆に

「こんな安い給料で、なぜそこまでしないといけないの!?」

と反発する人も多いです。

別にどちらも悪くありません。

また、老人であるがゆえに、突然の大きな事故、死亡、モンスターファミリーなどの問題はやはり常に付きまといます。

介護の仕事が先生と違うのは、休みも少なく給料が安すぎるというところですかね。

 

しかし時代は変わってきている

❶介護の担い手がいなくなってきている

介護業界は、職員の介護離れが進み、外国人労働者に頼らないといけなくなりました。

私も外国人技能実習生の指導員の研修に行かされました。

それでも、まだまだ介護の手は足りないのです。

❷処遇が改善されてきている

そんな極度の人手不足問題を受け、日本政府は、数年前から介護職員の処遇を改善しにかかったわけです。

現在の給料でも、処遇改善手当を引いたら、そりゃ生活出来ない額になります。

それでも、介護人材が潤沢に増えているわけではありません。

今後も新たな手立ては必要となってくるでしょう。

❸介護士の専門職化

介護助手などといった職の話さえも出てきています。

つまり、介護士は専門的な「介護」の仕事に専念するということになるのでしょう。

そうなると、もちろん給料にも差が出ます。

こういったすみ分けが功を奏するのかどうかわかりませんが、介護士としての地位は確立していくべきでしょうね。

 

さいごに

ここまで見てくるとわかるように、時代の先が読めなかった日本は、

完全に「イメージ戦略に失敗」したのですね。

要介護の老人が今後うなぎのぼりに増えていくことはわかっていたはずです。

しかし、介護離れを招くようなことばかりを国をあげてやってきた。

その結果の今です。

何年もの間、求人広告を賑わしている介護業界の賃金額を見て、

政治家
「こりゃ、まずいな・・・。」

なんて思った政治家さんはまずいないでしょう。

国会議員までが

政治家
「介護は誰でも出来る!」

と言っているような始末ですから。

政治家
「だから、給料は安くて当然だ。」

となるわけです。

そのつけが今の大きな社会問題となっているのです。

今後、2025年問題などと言われる時代を迎え、人生100年時代が到来し、介護に関する問題は、もっと切実になっていくことでしょう。

それは間違いのない事実です。

今後、日本が「介護」というものに対して、どんなイメージ戦略を打ちだしていくか?

そこに、日本の未来がかかっているといっても過言ではないでしょう。

 

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