【介護業界あるある】え?インフルやノロ感染者の介護も当たり前?労災は?保障は?
スポンサーリンク

どの業界でも「あるある」ってありますよね?

出来れば、自分自身がその業界に就職する前に、出来るだけ細かく正確な情報が欲しいものです。

この記事では、「介護業界あるある」の中でも特に大きな問題である、

「え?インフルやノロ感染者の介護も当たり前にするの?保障は?」

について、介護士目線で書いていきます。

「介護と感染症」については、新型コロナウイルスによって少し目を向けられるようになりましたが、インフルエンザやノロに関して全く目を向けられないのが私は本当に不思議でなりません。

それだけやはり、この業界の特に弱い立場である介護士は、舐められているということです。

スポンサーリンク

介護士はインフルやノロ感染者の介護も当たり前にやる?

❶介護士の「危険」な仕事

結論ですが、介護士は、

インフルエンザやノロウイルスの感染者に対しても、当然のように介護します。

しかも、お互いが完全にマスクしている状態で、体液に触れないように・・・も不可能です。

食事介助中などは、当然、利用者さんはマスクを出来ないわけで、しかも否応なしに

利用者
「ゴホッ!ゴホゴホっ!!」

っと職員の顔めがけてセキをしてこられます。

認知症の人に、セキエチケットなど理解してもらえるわけありません

そして、排泄物や嘔吐物にも対応しなくてはいけません

とてつもなく感染リスクが高いことは容易に想像できます。

❷介護士が「3K」ではなく「4K」な理由

介護士の仕事は、「3K」だなどと言われる世界です。

この介護の「3K」は、

・きつい
・汚い
・給料安い

などと言われたりします。

しかし、実態は「4K」かそれ以上です

このインフルエンザやノロウイルスに感染したことがある人は理解できると思いますが、場合によってはかなり重篤化し、そして死にます

以下でもお伝えしますが、インフルエンザやノロウイルスによる年間死亡者がどれほどいるかをご存知でしょうか?

ほとんど取り上げられないですよね?

❸そして介護士は毎年その恐怖におびえる

介護士は、毎年寒くなってくると、この「インフルエンザやノロウイルスの恐怖」に怯えないといけません。

しかし、私の見立てでは、国やそして介護業界自体が、

「そこまで神経質になっていないのではないか?」

と思うのが率直な感想です。

感染症対策も

「本当にそれでいいの?」

と素人が感じてしまうレベルです。

つまり、これまで放置されてきた大問題なのです。

そして、今回のコロナ対応のような、対応の悪さを生んでしまうわけです。

 

スポンサーリンク

介護中に本当に感染するの?もし感染したらどうするの?

❶インフルやノロ感染者への介助で本当に感染する?

結論ですが、

「かなりの高確率で感染します

私はどちらかというと用心深いほうです。

しかし、ここ8年くらいの間に、インフルエンザ感染者の利用者の介護中に、私自身がインフルエンザ感染したことは2回あります。

・手・指の消毒
・換気
・マスクを5重にする
・手洗い・うがい
・次亜塩素酸での居室や手すりなどの消毒

こういったことを度々繰り返し行っていても、感染する時はします。

❷インフルやノロ感染での年間死亡者数を知っていますか?

ここが一番怖いところですが、インフルエンザやノロウイルスでの日本の年間死亡者数って

2000人~3000人

程度いるって知ってしました?

もちろん高齢者が多いわけですが、子供たちや若い人も死んでいたりします。

つまり、

「コロナよりも死亡者多いんじゃないの?」

ということです。

❸介護現場の実態とは?

そして、介護現場の実態は、社会問題になっているように、

極度の人手不足

です。

だから、休んでいる場合ではありません。

しかし、感染すると、休まざるを得ません。

「誰が現場を回してくれるの?」

という話になってくるわけです。

インフルエンザに感染すると、医師から

「熱が下がってから5日間は仕事に行かないように。」

などと言われたりします。

しかし、介護現場でインフルエンザ感染者が発生すると、間違いなく一人ではすみません。他の職員も必ず感染しています。

だから完全に仕事が回らなくなります。

人の命を預かる仕事でこんなに恐ろしいことはありません。

そして、熱が下がってからまだ2日目くらいで

「出てくれない?」

などと言われたりします。

これが現状ではないでしょうか?

 

「感染した!?」自分の責任ではないのに保障はあるの?

❶「労災」はおりるのか?

インフルやノロに感染している人の介護をさせられて、自分も感染者になった。

これって完全に「労災」ものですよね。

しかし、現時点において、インフルなどの感染症は、

「感染経路の特定がはっきりしていないと労災の認定が難しい」

などと言われていたりします。

「施設内ではなく、どこかでもらってきたんじゃないのか?」

という話ですよね。

本当に馬鹿げています。

👇の記事にも書きましたが、まるで、利用者に激しく噛まれて大けがを負っているのに、

「介護の仕方に問題があったんじゃないのか?」

というアレと同じですよね。

そりゃ、この業界、人手不足になるよね・・・。

ほんっと、どうしてわからないんだろ・・・。

 

この感染症での労災などは、医療・介護の職種の人たちには、真っ先に保障してあげなくてはいけない所ですよね。

今回のコロナによる一件で、このあたりの考え方が変わるのか?注目どころですね。

❷コロナによる保障

令和2428日に厚労省はコロナによる労災給付について、こんな文書を発表しています。

【1 労災補償の考え方について】

本感染症については、従来からの業務起因性の考え方に基づき、労働基準法施行規則別表(以下「別表」という。)第1の2第6号1又は5に該当するものについて、労災保険給付の対象となるものであるが、その判断に際しては、本感染症の現時点における感染状況と、症状がなくとも感染を拡大させるリスクがあるという本感染症の特性にかんがみた適切な対応が必要となる。

このため、当分の間、別表第1の2第6号5の運用については、調査により感染経路が特定されなくとも、業務により感染した蓋然性が高く、業務に起因したものと認められる場合には、これに該当するものとして、労災保険給付の対象とすること。

つまり、

厚労省
「感染経路が特定されてなくても、施設内での感染の可能性が高ければ保障する」

というお達しですよね。

遅いです。

❸「総理!この整備は本当に急務ですよ」

「コロナのような全世界的な大打撃がないと、この国は動けないのか?」

そして、

「動いてもその程度?・・・」

と思わざるを得ないエピソードばかりでしたよね。

現時点では、コロナよりもインフルやノロでの死亡者数の方が圧倒的に多いです。

そして、それは毎年、介護施設を襲ってきます

人の命を預かる仕事なのに、平気で介護職員に

医者
「休みなさい。」

と言ってきます。

本当に

「言うは易し行うは難し」

です。

こんなリアルに医療崩壊を招かないと、気づけないのは本当に危険です。

これを契機に、

「施設で職員に感染症が流行った場合の対応や保障」

をしっかりと考えてもらいたいものですね。

 

さいごに

先述しましたように、本当に今回のコロナによる医療崩壊のような大惨事になって、はじめてチョロッと動き出すのでは恐怖でしかありません。

介護業界は、常にこんな恐怖と隣り合わせの仕事であるからこそ、「3K」「4K」なのですよね。

なのに、なぜか

政治家
「誰でも出来る仕事だ!」

と蔑む政治家がいる。多い?

そして、介護業界は冷遇されて、多大な人手不足を招く・・・。

こんな流れは誰でもわかります。

介護の人手不足は「なるべくしてなっている」のです。

これまでの政治家さんの責任でしかありません。

しっかりとつけを払って頂きたいものですね。

 

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事