
介護業界で働く人たちには、だいたいの人が一度は悩むこと。
という疑問。
正直、男性側からしたら、失礼極まりない話ですよね?
別に介護士の男性が悪いわけではないのです。
これまでの日本の社会が、「介護士男性との結婚=ダメ」といったような状態を生んできてしまったのです。
だから、
と悩む女性に全く責任はないのです。
だって、結婚は人生を大きく左右する一大イベントですからね。
慎重になって当然です。
むしろ、慎重にならなくてはいけません。
この記事では、介護士として長年働きながら幸せな家庭を築いている私の経験や、介護士の男性を夫に持つ女性に聞いた話を元に、
介護士の男性と結婚することのメリットとデメリットを具体的に書いていきます。
✔介護士の男性と結婚することの5つの【メリット】
✔介護士の男性と結婚することの5つの【デ・メリット】
✔介護士の男性と結婚するための3つの【判断基準】
目次
介護士男性と結婚することの5つの【メリット】
介護士男性との結婚【メリット①】 子育てのつらさを理解してくれやすい
「子育て」と「介護」の大変さは似ている所が多々あります。
それは、
「命の危険がある相手をコントロール出来ない」
という事です。
そして、事故などあればもちろん親の責任、介護者の責任になります。
介護に関して言えば、数十人のお年寄りを常に気に懸けながら、ルーティンワークを的確に素早くこなすことを要求されます。
そして、重労働がつきまとう。
ただの重労働ならまだしも、命の危険がある数十人のことを気に懸けながらスピーディに重労働をこなすものだから、労災申請ワーストに入る業界であることはうなずけます。
そして、労災問題に発展しようものなら、
と簡単に片づけられてしまうのが介護業界です。
育児に悩むママに対する、男性や世間の冷たい意見によく似ていますよね?
だから、介護士の男性は、育児の辛さを理解しやすい傾向にあります。
介護士男性との結婚【メリット②】 家事・育児に積極的
そんな子育ての辛さを理解しやすい環境にいるからこそ、進んで家事や育児をする人が多いです。
オムツ交換なんて喜んでする人が多いです。(お年寄りに比べるとそりゃ自分の子供のお尻はかわいくてかわいくて(笑))
また、家事と同じようなことを、時間内でスピーディにこなすことを要求される仕事ですから、家事力もある男性の場合が多いです。
家事の仕方にとってもこだわりが強く、自分のやり方でやらないと気が済まない女性は、さほど恩恵は受けれないかもしれません。
しかし、そこまでのこだわりの強さはなく、
といった考え方の女性なら、このメリットは大きく享受できますよ♪
介護士男性との結婚【メリット③】 平日に休みがとれる
この点は私自身もとっても助かっているポイントです。
週末がお休みのデイサービスなどは別ですが、夜勤がある特養や有料老人ホームなどの24時間365日営業の施設の場合はシフト制です。
つまり、平日に「夜勤明け」や「お休み」が入ります。
だから、例えば平日にしか開いていない子供の病院への通院やお役所への用事などへ旦那さんが行けるわけです。
土日が休みの旦那さんならすべて奥さんが行くことになったりしますよね。これは大きいです。
介護士男性との結婚【メリット④】 転勤がない
誰しも
なんて人を見かけると、
って、ウラヤマしくてしかたありませんよね。
しかし、大企業に勤めているからといってラクなわけがありません。
よくあるのが、
✅外国への転勤が度々ある
✅1年のうち8割以上は海外生活
✅自分以外はみな外国人スタッフ
といった状況です。
大企業勤めでキラキラしているように見える人も、実は裏で孤独を抱えていることが多いのです。
父親が子供と密に関われるのなんて、本当に少しだけ
です。
その大切な時間のほとんどを、単身赴任で海外で一人で過ごすことになるくらいなら、私なら低収入でも転勤のない会社を選び、副業でもして収入を得る方法を真剣に探します。
そういう点では、介護の仕事は全くといっていい程、転勤がありませんので、ありがたい仕事です。
介護士男性との結婚【メリット⑤】 上手に話をよく聞いてくれる
介護士の仕事って、
なんてことがよく言われます。
『傾聴』って、人の話に耳(心)を傾けることを言います。
認知症の高齢者の対応をしていると、全くつじつまの合わない事を言ってこられることがほとんどです。
つじつまの合わない発言に対して、介護士は上手に気持ちを聞いてあげて、認知症高齢者の心を落ち着かせてあげないといけません。
だから、相手の話を聴くというスキルは、日々トレーニングされているわけです。
だから、介護スタッフの男性陣は本当に、おばぁちゃん入居者さんからモテる人が多いです。
特に女性にとっては、「自分の話を上手に聴いてくれる相手」って一番重要なのではないでしょうか?
介護士男性と結婚することの5つの【デ・メリット】
介護士男性との結婚【デ・メリット①】 収入が少ない
デメリットも挙げておかないといけませんよね。
まず一番大きいのは、収入が少ないことです。今は、介護職離れにより人手不足が社会問題になり、政府が介護職の収入問題に介入して「介護職員処遇改善手当」なるものを支給しているので、少しはマシになりましたが、それでもまだ世間一般よりは少ないです。
介護士男性との結婚【デ・メリット②】 休暇がほぼない
私はお盆や年末年始に親戚らが一同に集まる時は、必ず空しさがつきまといます。
よく忘年会などで友人たちが
なんて話しているのを聞くと、その瞬間に帰ろうかなっていっつも思います(笑)。
介護職はお盆も年末年始も「休暇」というものはほぼない施設が多いです。
普段の公休を正月に持ってきていたりしているだけで、公休とは別に「休暇」というものがあるわけではありません。これは本当にイタイです。
介護士男性との結婚【デ・メリット③】 夜勤がある
生活相談員やケアマネージャーさん、デイサービスなどの介護職員でない限り、だいたい夜勤があります。
その場合は、夜に旦那さんが家にいないわけですから、子供が小さい場合は不安ですし、生活リズムが崩れるから旦那の体調も家族の時間にも多少支障はあります。
介護士男性との結婚【デ・メリット④】 「稼ぐ」意識が薄い
介護事業って公益事業ですので、利益を追求する性格のものではありません。
よって、「稼ぐ」という意識が薄い業界であるのです。
だから、新卒からずっと介護ばたけで働いてこられているような人は、「お金を稼ぐ」という意識は薄い傾向にあります。
といったような人が本当に多いです。
女性としては、男性には、
という意識は持って欲しい所かもしれませんね。
介護士男性との結婚【デ・メリット⑤】 職業を他人に言いにくい
よくあるシーンですが、ここで胸を張って
なんて胸張って言っておられる人は、まずおられないでしょう(笑)。
中には、
なんて悲しい事を言う子供たちがいるのも事実です。
日本の社会では、介護のイメージって今も変わらず悪いのです。
介護士の男性と結婚するための3つの【判断基準】
ここでは、介護士の男性との結婚に踏み切るか否か?の判断基準について書いていきます。
もちろん、判断なんてものは個人の自由です。
判断基準なしに「好きだから。」の理由だけで結婚すればいいのです。
しかし、石橋を慎重に叩きすぎるくらの人もいることでしょう。
そういう人の為に、判断基準の一例を3つばかり書いておきます。
判断基準なんてものは、上げればキリがないほどあります。
しかし、女性が「介護士の男性との結婚」に迷いが生じるのは、主に収入面が原因であることは、ほぼ間違いありません。
だから、ここでは主に収入面に関しての判断基準について書いていきます。
介護士男性との結婚【判断基準①】 将来性
介護業界は、人手不足が甚だしく、2025年には40万人近くも介護の担い手が足りないと言われています。
その為に、政府は段階的に『処遇改善交付金』などといった手段で、介護職員の収入を増やしてきています。
昨年2019年には、また新たに『特定・処遇改善交付金』という交付金を出し、介護職員の介護離れを防ごうとしています。
しかし、思うようには介護職員の拡充が図れていないのが現状です。
今後も、介護士の処遇については、何かしら改善されていく事でしょう。
ただ、介護士に与えられた権利を搾取しようとする悪い事業所などもありますので、ご注意くださいネ!
介護士男性との結婚【判断基準②】 安定性
2020年のコロナウイルスによる自粛や風評被害などの大打撃で、倒産した企業も多いですよね。
その要因として考えられる一つは、よく口々に言われていた
ということです。
有事の際は、「不要不急」のものから順に淘汰されていくのです。
しかし、介護はこの先、人間が存在する限りはなくなりません。
安定性は抜群だと言っていいでしょう。
withコロナ時代には、皮肉にも人気が出る職業なのかもしれません。
介護士男性との結婚【判断基準③】 攻めと守りの価値観は同じか?
今の時代は、一つの会社に収入を依存する人も減ってきましたよね。
だから、
といったような意識を持っている人なのかどうか?
そして、その価値観が二人で一致しているのかどうか?
なども大切なポイントです。
例えば、
奥さんが
と思っているのに、旦那さんは、
などと思っている夫婦関係もよくありません。
逆に、
奥さんが
と思っているのに、旦那さんは、
などといったパターンもよくありません。
この「攻めと守りの価値観」は出来る限り一致させておいた方がいいでしょう。
介護士の男性と結婚することの5つのメリットとデメリット【まとめ】
介護士の男性と結婚することのメリットとデメリットについて解説してきました。
❶子育ての辛さを理解してくれやすい
❷家事・育児に協力的
❸平日に休みが多い
❹転勤がない
❺話をよく聞いてくれる
❶収入が少ない
❷休暇がほぼない
❸夜勤がある
❹稼ぐ意識が薄い
❺職業を他人に言えない
そして、介護士の男性と結婚するときの【判断基準】(主に収入面)について解説していきました。
❶将来性
❷安定性
❸攻めと守りの価値観が同じか?
介護士の収入問題については、政府が介入するほど社会問題にもなっています。
それほどに介護士というものは、社会から評価されず、冷遇されているいう事実があります。
だから、先述しましたとおり、
と考える女性は介護士男性とは結婚しないことをおススメします。
しかし、女性の社会進出が当たり前の時代です。
私の感覚では介護士の男性は家事・育児力は高い傾向にありますし、何より、上手に話を聴いてくれる人が多いのは事実です。
働く女性にとっては、とってもベストな選択肢なのではないかと思います。
共働き当たり前の時代である今、女性が働くことを前提で考えるのであれば、私は介護士の男性を旦那に選ぶのは超おススメしますよ。