コロナウイルス対応「こうすれば日本政府は失敗しなかった!?」介護士目線の見解は?
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本日2020年44日現在、いまだコロナウイルスの情報って何を信じていいのやらわからない状態ですよね。

「そんなに心配しなくていい!」
「私はうつらないよ!」
「日本人は危機感が薄い!」

言論の自由があるとこうなってしまうのでしょうか?

記事タイトルのように、日本政府が新型コロナウイルスの「対応に失敗した」わけではありません。国レベルで混乱してしまっている事が失敗なのです。

では、どうすべきだったのでしょうか?私の介護士としての見解を述べていきます。

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新型コロナウイルス対応、こうすれば日本政府は失敗しなかった?

新型コロナウイルスの対応で混乱しないためには?

政府がもっと力を入れなければいけなかったのは、極論すれば、

「介護業界の実情を知る」

ということです。

介護業界に人気がなく、いつまでたっても人手不足問題が解消されない理由はたくさんあります。

労働条件がもちろん大きな理由でありますが、その中にこの「感染症」に関する問題も大きくあると私は思っています。

感染症に関する介護業界の実情については、以下の項で詳しく書いていきます。

「新型コロナウイルスに舐められる」のは、介護の仕事を舐めているから?

「介護の仕事は誰でも出来る」

と舐めた発言をした議員さんや著名人の話題で炎上することは今でもあります。

別に介護の仕事や介護士を揶揄して、エリートな自分達が悦に浸るのは自由です。

しかし、日本を代表する方々がそんな発言を堂々としていると、とても大切な事を見落としてしまいます。

今回の新型コロナウイルスの対応も同様のことが言えると思います。

せっかく介護業界には「感染症対策」に対する経験値がたくさんあるのに・・・

これは対人関係にも言えることで、

「人を最初から蔑(さげす)んで視る人は、その人のいい部分を見えなくさせる」

ことってよくあると思います。

国の代表の方々がその頭では困りますよね。

日本を感染症から守るには、国会議員や官僚の方々が介護業界を体験するべし?

介護施設に勤めていると、春になると、お役所の新人職員さんが研修にこられたりします。

もちろん、

「介護施設とはどういうものか?」

を知るための社会勉強です。

しかし、新人時代の一度きりだけです。その後は、出世して介護施設を取り締まる側に変わっていってしまっているのが現状です。

お役所に限らずですが、

どうして人は偉くなると「問題解決」ではなく、「取り締まり」をしたがるのでしょうか?

「介護業界の現状を知る」

「感染症の恐ろしさを知る」

などは、介護施設の体験をすれば簡単にわかります。

本当は政権与党の方に経験して欲しいところですが、野党に回られた政党さんにも是非体験して欲しいですね。

感染症や介護の問題は、「国民全員の未来」に関する話なので、本質を突いた提言をすれば、国民の支持も得られやすい話であると思います。

是非、国会議員さんや官僚の方々に介護業界を体験してもらい、本質を見抜いて頂きたいですね。

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コロナウイルス対応は介護業界に学ぶべきだった理由は?

介護業界は毎年、感染症恐怖に襲われている?

「感染症」というものに対して、一番過敏なのは介護業界ではないでしょうか?

毎年、特に冬が来ると恐怖に襲われます。

インフルエンザやノロウイルスが一番警戒している代表的な感染症ですが、たまに不意打ちのようにわけのわからない感染症様のものもあります。

介護は医療とは違い、あくまで入居される「個人個人の生活の場」なので、事業所側が制限をかけにくい面もあります。

そして、一番恐ろしい事態は

「もし職員が多数感染したら?・・・」

のリスクマネジメントが国レベルでしっかりと考えられていないのです。

現在、「医療崩壊」が叫ばれている日本と同じです。

今回は世界規模で起こっている感染症ですが、もしこれが、ある一施設でのみ起こっていることだったとしたら・・・。

その施設でのみ対応し、もちろん介護職員にほとんどのしわよせが行くことになるのです。

毎年、介護施設は「生活崩壊」に怯えているということです。

感染症に関する介護業界の実情とは?

今回のコロナウイルス騒動のように、介護現場でインフルエンザやノロウイルスが流行りだしたら、やはり同じような行動に出ます。

まずは感染者を特定し、隔離するような対応をします。

そして、

「持ち出さない!」
「持ち込まない!」

を合言葉に、各職員は手洗やうがい、消毒薬やマスクやエプロンなど徹底的に予防に務めます。

施設に入居されている方が、インフルエンザなどの感染症に感染したからといって、もちろん放置は出来ないわけですから。

誰かが生活のお世話をしないといけないわけです。

ちょうど、ダイヤモンド・プリンセス号の乗員のような事を介護士は毎年のようにやっているわけです

しかも、その感染者の食事の介助やオムツ交換、吐物の処理までも行っているわけですから、感染リスクはもっともっと高くなるわけです

介護が「3K」と言われる所以の一つですね。

私自身も過去にインフルエンザの感染者の方の食事の介助をしている際、厳重にマスクを5重にしていたにも関わらず、入室や退室時に手指の手洗や消毒も入念に行っていたのにも関わらず、感染してしまいました・・・。

それだけ感染力は強いのです。

 

『マスク』よりももっと大切な感染症対策は?

安倍総理が

「各家庭に2枚ずつマスクを配布します。」

と小さいマスクを着けて発表され、「アベノマスク」などと揶揄されていましたね。

正直もっと報道の仕方には気を付けて欲しいと思っている介護関係者の方も多いのではないでしょうか。

つまり、私の経験からも言えることは、大事なことは『マスク』ではありません。

『マスク』は確かに大切ですが、「マスクをしていれば大丈夫」と思わせてしまってはいけないのです。

「マスクの性質や取り扱い」まで教えていく必要があります。

つまり、「感染症の性格をスペックまでもっと知る」という事が大切なのです。

まさに「敵を知れば百戦危うからず」です。

コロナウイルスを絶対に軽視してはいけない理由は?

コロナウイルスに対する無責任な発言と報道のあり方

「コロナはインフルエンザと同じようなもの!」
「コロナなんかに負けるな~!」
「自粛なんてしてられるか、オレは外出するぜ~!」

といった発言はほとんどの人が聞かれたことがあるのではないでしょうか?

こういった発言をしてしまう国民は仕方がないと思います。

しかし、こういった発言の「報道の責任」は重大ですよね。

災害に合い、「負けてられるか~!」といったニュアンスとは全く性質が違うのです。

コロナvsインフル?「相対的評価」の恐ろしさとは?

例えば、

「コロナはインフルエンザと同じようなもの!」

と聞けば、人間の心理はどう働くでしょうか?

「インフルと同じくらいなら、別に死なないし大丈夫だ。」

なんて思ってしまわないでしょうか。

こういった相対的な評価は、いい方に働く分には良いのですが、悪い方へ働く分には本当に注意が必要です。

コロナウイルスの今後は?インフルエンザやのノロウイルスの実情から見る

先ほどの話で、

「インフルと同じくらいなら、別に死なないし大丈夫だ。」

などと思ってしまった人は、本当に気を付けて頂きたいです。

インフルエンザやノロウイルスによる日本人の死亡者数ってご存知でしょうか?

簡単に述べますが、

日本での年間の死者数

・インフルエンザでの死者 → 年間約3000人前後

・ノロウイルス(を含む感染性胃腸炎)での死者 → 年間約2500人前後

というデータになっています。

ということは、つまり・・・

「コロナはインフルエンザと同じようなもの!」

という言葉を真に受けるとしたら、

新型コロナウイルス肺炎での日本人の死者は3000人を超えてくる!?

ということですよね。

これを軽視して良いわけありませんよね。

まとめ

【コロナウイルス対応「こうすれば日本政府は失敗しなかった!?」介護士目線の見解は?】というタイトルで、書いてきました。

結論は、『介護業界の実情をもっと知るべし』ということでした。

先述してきたように、本当に介護士さんは、今回の騒動でのダイヤモンド・プリンセス号の乗員のような事を介護士は毎年のようにしているわけです。

しかも、その感染者の食事の介助やオムツ交換、吐物の処理までも行っているわけです。

感染リスクはもっともっと高くなるわけです。

そんな

「リアルにサバイバルしている介護現場での叡智を借りずに、机上の空論で対策を練ってしまっているのではないか?」

と多くの介護関係者の方々は思われたのではないでしょうか。

そして、介護業界や介護士を低く見てきた日本社会のツケがここに反映されているのではないでしょうか。

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