
この記事では、私が転職した際に経験した、吃音にまつわる苦い思い出について書いていきます。
この経験はそれほどキツイものでもないので、リラックスして読んでくださいね。
転職時の面接にての「屈辱」
私は何度か転職をしていますが、これは前の職場(福祉業界)に面接に行った時の話です。
私は結構プライドが高く負けず嫌いな方なので、これまでの人生でも働いてきた職場でも、どちらかというと努力して評価されるほうでした。
それが、この職場の面接でのトップの方の言葉に私は驚愕してしまったのです。
どんな発言だったかと言いますと、私の喋りを聴いての第一声が、
一瞬、体に電流が流れ、ビクッとなりました。
そしてその後、私は
「き、吃音を知っている人がいる!!」
「吃音をわかってくれている人が上司なら、ここで頑張れるかも!?」
と思い、少し嬉しくなったのです。
し・か・し・・・
そのトップの方から続けて出た言葉は、次のようなものでした。
隣にいた幹部の人に向けて

と、その幹部と目合わせて少し笑いながら言ったのです。
絶句しました。
少し間が空いた後、私は怒りなのか虚しさなのか例えようのない気持ちで、言葉を放ちました。
と。
それに対し、そのトップの方は少し焦るように
といったような対応でした。
なんとも言えないような気持ちを持ちながらも、私には既に妻や子供がいたので、再度就職活動する気持ちもなく、そこに就職することにきめました。
しかし、今思えば、「障害者雇用」と決められることに愕然とした自分は、自分自身が「吃音があると普通には働けない(場所がある)」という事を受け入れられていなかったのですね。
そして、それは障害者の方に対する差別の目ともとれないこともないですよね。
それにしても、障害者雇用なんて、所詮福祉施設の経営者にとっても、「得かどうか?」でしか見ていないのだなと身を持って経験した瞬間でした。
まぁ、それが世の中ですよね。
色々な事を考えさせられた経験でした。
入社前の電話にて「屈辱」
後日、入社直前にその会社に電話する機会がありました。内容は忘れましたが、そのトップの方に用事があって電話したのです。

すると、やはり大きくどもりまして(私の中では控えめなどもりなほうだったのですが・・・)、そのトップの方からはこんな発言が飛び出しました。
別に怒りはないですが、「せっかく『吃音』を知っていたのなら、もう少し御勉強されたら良いのに。」と思いため息が出ました。
この場合、『吃音』という名称の知識を知っているだけでもマシなのでしょうか?
それとも福祉業界の施設トップの方が、「理解しようとする気持ちがない」事の罪の方がイタイのでしょうか?
退職に際しての「屈辱」
私は数か月その会社に勤めましたが、予想を上回るブラック体質が次々に発覚し、結局去ることにしました。
一応、採用してもらったから、例のトップの人に挨拶だけはきっちりとしておこうと出向きました。
すると、そのトップの人の対応は、
と一言だけ言ってすぐに去っていかれました。
吃音があろうがなかろうが、障害や特殊な能力があろうがなかろうが、「他人に関心がない」人にとっては、どうでもいいことなんです。
だから、

吃音者は、決して「落ち度」などといったものではなく、「特殊」であるだけなのです。
さいごに
退職直後、私は次の働き口探しに奔走し、面接を受け入社を果たし、そして現在に至っています。
決して「良い職場」とは言い切れませんが、家庭があるのでちょっとの事では動けません。
次の職場では、トントン拍子に出世して約5年ほどで、企業で言うところの部長クラスに昇進しました。
この話は、別に私がすごいとかそんなくだらない話ではありません。
どういうことかと言うと、
・世の中、こんなもの
・環境によって物事は大きく変わる
・他人の評価なんて本当にくだらないもの
という事です。
だから、もしあなたが今、吃音の悩みの淵に立っている場合、必要以上に悲観する必要はありません。
環境によって、自分の世界は間違いなく変わる
と断言できますから。
極論しますが、いずれ人は誰も死ぬのです。
だから、その「死」というゴールに向けて、生かされている現在を精一杯生きようではありませんか。
自分が死ぬ時に、悲しんでくれる人、懐かしんでくれる人、感謝してくれる人、を一人でも多くつくれたら幸せではないですか?
そのために、マインドは今にフォーカスして、一生懸命に生きてやりましょう☆彡
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