
まだ吃音のことをほとんど知らない人には最初に大切な事実をお話しますが、吃音を治す「完璧な方法」というのは、今のところ存在していません。
しかし、現実に「吃音を克服された方」って世の中にたくさんいるのです。これも事実ですし、こっちの事実の方がとっても大切です。
世の中には多数の吃音の克服法などの商品が売られていたりしますよね。私もいくつか試しました。
しかし、「完全に吃音が出ない」状態にはなっていません。むしろ今でも「また吃音のひどい波がきたな~。」と感じる事もよくあります。
しかし、過去の自分と同じように吃音に完全に頭を占拠されて、悩みの淵にたっているかと言うと、そんなことはありません。
自分の生活の中で吃音のことを考える事はほとんどなくなっていっています。
吃音のレベルにもよるのかもしれませんが、人は学びを得ていく中で、思考も必ず変わってきます。
私はそう信じていますし、誰にもそれは当てはまるとおもいます。だって同じ人間ですものね。
今回の記事『吃音を克服するために絶対したほうがいい3つのこと!』と大それたタイトルにしていますが、これは吃音に長年苦しんできた私が本当に心底感じている事です。
たぶん吃音者に関わらず誰にとっても大切な法則だとは思いますが、今からお伝えする方法の最大メリットは、以下のとおりです。
・お金がかからない。
・今すぐ始められる。
・年齢問わずかんたん
目次
『筋トレ』して生きている実感を得よう!
「病は気から」という真実
私たち吃音者は喋ってストレス発散することも出来ません。
肉体が弱っていると、気力が沸きません。簡単な事でも面倒で動けず「いいや、寝よう」となってしまいます。
動かないから正気も消え、太るし、その醜い自分を見てさらに傷つき、さらに気力が奪われます。
きっと無念にも自ら命を絶ってしまった人もこういった無限のループにはまってしまったんではないかと思います。
人間は「血がめぐる動物」です
筋トレをやったことがある人はわかると思いますが、たとえ数日でもやると、見た目には変化がなくても、身体の内側に起こる変化に気づくと思います。
これに気づくと、動かない方が気持ち悪くなります。人間は活動しているとネガティブな事を考えられない動物です。
吃音者は仕事においても、体を動かす仕事を選ぶ方が良いかもしれませんね。
体の内なる変化に気付く大切さ
先ほどの「筋トレをすると自分の内側の変化に気付ける」という事が超重要で、これはつまり自分を客観視出来るという事です。
吃音についても、人と喋り「あ、どもってしまう!」という瞬間って頭が真っ白になり自分がどういう呼吸で息づかいで、どういう目線で、どういう姿勢で喋っているかなんてわからない人ばかりだと思います。
このどもっている時に限らず、自分の姿の認識ってすごい重要なんです。
読書を趣味にし心の幅を広げよう
吃音者が読書する時に心がける大切なこと
書物からは本当に多くのことを学べます。
私も吃音がなかったら今でも読書は苦手で嫌いだったでしょう。私が超読書好きになったのも吃音のおかげといっても良いかもしれません。
あまり役にたたないような読書もしてきましたが、今も文字に触れていることが好きなことは大きな産物です。
では、無駄と思える回り道をしてきた私が伝えられる、吃音者にとって適切な読書法についてお話します。
吃音者はメンタルが弱っているから、もちろん巷で流行っている成功法則なども良いのですが、こういった類のものは要は「行動せよ」で結論付けられます。
しかし、吃音者にとっては、喋ることに対する障害などなにもない人よりははるかに行動のハードルが高くなります。
だからこういった成功法則を読んでさらに出来ない自分を責めてしまう結果にもなりかねません。
悪書になると、「成功できないのは行動しなかったお前の責任」みたいに感じる書籍もありますからね。
吃音者におススメの読書法
では、吃音者がどんな読書をすれば良いのでしょう。
私の経験上、結局はムダな読書はありませんでしたが、エッセンスを伝えるならば、「ありとあらゆる人を知る」ことが出来る読書が大切です。
人の世というものが知れる歴史書なんかがおススメです。本当はたくさんの生身の人間に接することが一番大切なのですが、悩みの淵に立っている吃音者にはハードルが高すぎますよね。
そして、賢者のような人がすぐ傍にいるわけでもありません。
あなたが心を弱めている時は、天使の顔して寄ってくる悪魔を呼び寄せやすくもなっています。
だから、無理せず書物から賢者の知恵に触れることをおススメします。
他人(人間)を知り叡智に触れる
読書がもたらしてくれる最高の叡智は、「人(他人)を知る」という事が簡単に出来るという点にあります。
過去に何十年と苦しんできた人の人生や、何回も何回も失敗してやっと幸せにたどりつけた人の人生や、失敗や苦しみだけで散っていった人の人生などがその1冊につづられているのです。
そして、私たちは、その他人が何十年とかけて積み上げた人生に簡単に触れることが出来るのです。
購入してもせいぜい1500円程度ですが、現在は図書館がネット検索したりネット予約でき便利になっていますので、ほぼ無料で叡智に触れることができます。
ブログやSNSで自分の吃音体験談を発信しよう
悪循環から抜け出すために
吃音者の招きやすい悪循環というのを「思考のループ」として書きましたが、もう一つあります。
それは、吃音が出て自分が嫌な目に合うのが嫌だから、どんどん出会いの場を避けていき、外へ出るのもおっくうになり、「慣れる」という機会をますます奪われていくということです。
人間が強く生きるためには、「慣れる」という事が必須なのですが、その機会を自ら奪ってしまうことになります。これではなかなか抜け出せません。
しかし、今の時代は顔も見ず、全く知らない世界中の人と知り合える時代です。これを使わない手はありません。
人は母のお腹の中から生まれ、おっぱいを飲んで育った以上は、誰しも本当は人の愛を求め人と繋がり合いたいものです。
あなたの体験談や悩みが人を救うことも必ずありえます。
ブログなどのネット上であればどもる事もありません。思うがままに発信できます。
無料blogでいい
「でもblogとなると、どこかに登録して料金も発生するんでしょう?」と気になる方もおられるかもしれませんが、無料ブログなるものが多数あります。
私も最初は無料ブログから初めました。「自分の書いた記事なんか読まれるのかな~。」と最初は不安でしたが、数人チラホラッと読者がいるだけでも嬉しいものですよ。
また、吃音者ならきっと吃音克服に関する有益な情報を求めてネット検索することでしょう。だから、きっとコアな読者さんが読まれると思いますよ。
どうせなら稼いじゃいましょう!
吃音者の中には、なかなか仕事に就けなくて本気で困っている人もいることでしょう。私もそうでした。
ならば、blogを利用して稼いでしまう事もありです。今では「ブログで食ってます。」という人も世の中ゴロゴロいます。
副業で月に1万円~5万円程度稼ぐ人が多いようですが、中には月に50万円~100万円稼ぐような人もおられるようです。
どうせやるなら収益化を考えてブログを始めてみることもおススメします!
まとめ
吃音を克服するために絶対したほうがいいこととして、3つ説明させて頂きました。
吃音に悩む人が絶対にしたほうがいいこと
①『筋トレ』して生きている実感を得よう!
②読書を趣味にし心の幅を広げよう
③ブログやSNSで自分の吃音体験談を発信しよう
私の感じでは、まだまだ吃音に関する情報発信者は少ないです。
「吃音」の苦しみを経験したことがない医者にはきっと治せないし、そもそも理解する事も不可能だと思われます。
だからこそ、私たち吃音者のリアルな情報発信がもっと必要だと思われます。
未来ある若者や子供たちに、何か障害があっても自信を持って生きていける社会にするために、もっともっと情報を発信していきましょう。
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