
同じ介護・福祉業界にお勤めの皆さん!
ひょっとしたら勤める施設のブラック自慢大会が出来るかもしれませんね(笑)
なんて、冗談も言ってしまいそうになるくらい、介護・福祉業界にはブラックな施設が多いです。
別にブラック企業はこの業界に限った事ではありません。
業界問わず、ブラック企業はそこかしこにひしめいています。
しか~し、特筆しないといけないのは、この業界は福祉業界なのです。
福祉に携わる人間が、非人道的な事をやっている事がおかしすぎるのです。
今日は私が経験したブラック施設について書いていきます。
(※本当に公(おおやけ)に書けないような所もあるので、書ける範囲で書いていきます。)
目次
【お給料】についてのブラック施設あるある話
給料未払い!?
私が過去に勤めた施設でありましたが、給与が手渡しで、給与支払い日に給与をもらいに行ったら、
「あ、また今度にしてくれ。」
と言ってくる施設がありました。
・・・・・・・・・・・・・・ (゚Д゚;) ・・・・・・・・・・・・
絶句ですよね。
こ、こんなとこあるんだ・・・って感じですよね。
また、以前は配られていた給与明細書が、ある日突然、面倒くさくなったのか、
「給与明細は取りに来い。それが常識だ。」
などと言っている、事務方の幹部が言い出す事もありました。
「高い給料払ってやってるのに!?」
年に1回の昇給がなかったり、200~300円の時もザラにあります。
あなたの基本給が月18万円だとしたら、1年後には、18万200円にあがるわけです。
10年後の給与はどれくらい!?
悲しくなりますね・・・。
それなのに、経営者のみならず、雇われの幹部までまるで自分がその会社を創ったかのように、
「高い給料を払ってやってるんだから。」
「もっと頑張れよ。」
といったような発言を介護現場に対してする痛すぎるヤカラもいます。本当にイタイ人を完全に通り越しています。
今でこそ介護業界の給料は、『介護職員処遇改善手当』で少し日の目を見るようになってきましたが、それでもまだまだ世間の一般の業種に比べれば悲惨なものです。
でもこの『介護職員処遇改善手当』は、国から支給されるものですからね。
会社が自腹切って払ってくれているものではないのです。
だから介護施設は職員に給与面などで絶対に偉そうな事を言ってはいけません。
確実に御法度です。
【お休み】についてのブラック施設あるある話
関連記事:介護の仕事を辞めたくなる理由【休日・休暇についての巻】に詳しく書いていますが、介護施設の休みの取り扱いについても、ヒドイ所が本当に多いです。
詳しくは、関連記事を参照して頂くとして、ここでは簡単に書いておきます。
公休が少ない!?
公休を真剣に比較してみた事ありますか?
私も最初に介護・福祉業界に転身する時は、この公休日数なんて考えることなく選んでいました。
でも、この公休日数は超重要ですからね。絶対に施設選びでの判断基準の最重要項目ぐらいにしておいてください。
有給がとれない!?
さきほどの公休の日数がなぜ超大事なのかが、ここにもからんでくるのですが、本当に有給を気持ちよくとらせてくれる施設が少ない(ほぼない!?)のが現状です。
介護施設の有給消化率ってどんなものなんですかね?
きっと奉仕精神の搾取でかなり少ないんじゃないでしょうか?
まぁ、みんなよく働いてくれます。
この有給に関してですが、私にも嫌な経験が山ほどあります。
インフルエンザやノロウイルスに感染している利用者がいても、無視する事が出来ないのがこの仕事の嫌なところです。
当然ながらそういう人のオムツ交換や食事の介助をしないといけません。すると、やっぱり感染しちゃうんです。インフルエンザやノロウイルスは、ほんっとに強いから、感染力ハンパないから!
それで言わば会社の責任でもらって苦しい目に合わされても、上司が有給を使わせてくれなかった経験があります。
まだ若い頃だったので、労働者の権利なども何も把握しておらず、強引な上司のいいなりでした。今だったらまず受け入れないし、きっと訴えるでしょうね。
休暇がない!?
休暇とは、夏休み(お盆休み)や、正月休み、リフレッシュ休暇などの事です。
まぁ、全くといっていい程ないですよね。
お盆や正月などの時期などは、パートさんたちが休み殺到するから、職員は時季をずらせて・・・などもありません。
ブラック施設はブラックだけあって、人気がないのです。
だから、職員もすぐに辞めていきます。
そして、慢性的に人手不足です。
だから、1年中休暇はとれません。
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【残業】についてのブラック施設あるある話
業界問わず、ブラック企業を語る上で欠かせないのがこの残業問題でしょう。
残業での問題とは大きく分けて2つあります。
①サービス残業
②残業による長時間労働
悲しい事に介護業界にはどちらも存在しているといって過言ではありません。
サービス残業
今でこそ、どの業界も減ってきているのかもしれませんが、サービス残業ってまだまだありますよね。
介護業界でも充分にあるあるです。
介護業界には、日々の業務以外に、委員会や行事ごとが色々とあります。
少し例を挙げてみると、
委員会系
・虐待防止委員会
・事故防止委員会
・身体拘束廃止委員会
・感染症防止委員会
などなど・・・
季節の行事ごと系
・夏祭り
・運動会
・クリスマス会
・お正月イベント
などなど・・・
などです。
こういったものを、日々の業務時間中にする時間は全くないので、必然的に時間外になるわけです。
なのに、こういった時間外での事をさせておいて、残業は認めないといったような施設が、まぁありました。
明らかに無理ってわかっているのに、「勤務時間内でやって。」ってな感じです。でも、介護・福祉業界の人たちは、サービス残業してでもやっちゃうんですよね。奉仕精神が強いから。
The奉仕精神の功罪です。
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だから、尚さら施設側が調子にのるんでしょうね。
こんな時、「ちゃんと残業の申請してね。」と言える上司や経営者は素晴らしいです。
残業による「超」長時間労働
介護業界の夜勤ってどんなだか知っていますか?
最近は8時間労働などの夜勤も増えてきましたが、まだまだ十数時間の夜勤の勤務形態が多いのではないでしょうか。
17時~翌朝の9時までが定時だとしたら、14時間の拘束になるわけです。
これを日中で置き換えて考えたら、9時~23時の定時勤務となるわけです。
夜勤には、施設によっても異なりますが、約2時間程度の仮眠時間があります。しかし、この仮眠も利用者さんの大声などでほぼ眠れないのが現状です。(夜中に活発になる認知症者の方などが多いのです)
また、介護現場の夜勤は、そういった認知症者の見守りやナースコールの対応で、動きっぱなしです。ゆっくり座っている事も出来ない事が多いのです。
そして、この夜勤明け後に残業をすることになるのですが、決して、自分の仕事が遅いからといったような個人的な問題ではありません。
人手不足なのです。
会社の問題です。
なのに、この夜勤後に2~3時間残業させられて、肉体的にも精神的にももうヘロヘロな状況で、経営陣が全くといっていいほど声を掛けてこない。
「人いないんだから、夜勤明けで残業も当たり前だ!」
「残業代きちんと出してるだろ!」
ってな感じにも見えます。
また、実際にそう思われているお偉いさん方もいます。
そりゃ、離職率高くなりますよね・・・。
「いつもすまないな、ありがとう、気を付けて帰ってゆっくり体を休めてくれよ。本当にご苦労様!」
全くお金をかけず、こんな言葉だけでも、栄養ドリンク以上に疲労回復するのにね。
さいごに
今回は、ブラック施設あるあるという事で、
①お給料
②お休み
③残業
という観点から、主に対職員でのあるあるブラック問題を取り上げました。
でもこういった施設は、職員のみならず、やはりお客さんである利用者さんへの対応もよくないです。一見表面上は綺麗ごとを言っているのでごまかされます。そして職員へは「いいサービスをしろ!」と要求します。しかし、職員のサービスで賄えないハード面等がお粗末だと、
「お金に頼るな。自分たちで考えろ!」
といったような対応で、責任から回避します。
この業界にいて、本当に一番悲しくなるのが、
人を扱う職種でありながら、人に無関心な事です。
つまり、「職員は駒」「利用者さんはお金」にしか見えていないのですね。
こんな施設にいると本当にうつ病になりそうになります。
染まってしまう前に早めに逃げる事をおススメします。
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